個人用目標設定シートの上手な記入例・書き方、技術職の事例も添えて
個人用目標設定シートは、面接を行い、目標管理者と本人が内容を検討しながら、
作成するのが原則です。
これにより、個人目標を上位目標と連結させることができます。
でもどう書くのか、迷いますね。
本日は個人用目標設定シートの上手な記入例・書き方をまとめてみます。
併せて、後半には技術職の事例もお見せします。それではどうぞ。
Contents
⚪ 面接とセットで作成
部門用の目標設定シートは、部門全体の目標についての計画表なので、個人がどういう方法・スケジュールで
目標達成のための仕事を進めるかを見るには不向きです。そこで、個人用の目標設定シートが必要になります。
また、組織内の個人の場合は、業務そのものについての目標のほか、仕事に関わ能力開発といった目標も設定
しているのがふつうです。これも個人用の目標設定シートが必要な理由の1つとなっています。
部門用の目標設定シートとの大きな違いは、個人用は面接とセットで作られるのが一般的だということです。
面接しながら作成する場合もあるし、面接の結果に基づいて目標設定シートを作ることもあります。
また本人がまず目標設定シートを作り、それを見ながら面接するケースもあります。
⚪ 面接が必要な理由
個人用の目標設定シートは通常、次のような流れで作成されます。
まずは全体・部門の目標についての説明や検討、動機付けが行われます。
そしてサブ目標が設定され、サブ目標ごとに担当者が決められます。
個々のメンバーは、自分が担当するサブ目標について、何をどのレベルまで、どんな方法・スケジュールで
達成するかを考え、それを目標設定シート書き込みます。
このとき、各メンバーの目標が部門目標とズレてしまわない様に、目標管理者が面接を行うわけです。
言いかえれば、上位目標と個人目標が的確リンクするようにするのが、面接の目的なのです。
能力開発目標についても、会議で調整するなどはないでしょうが、本人の職務から外れない様に、面接が行われるわけです。
極端な話、社員が「ウィンドサーフィンの技術向上」といった目標を設定したらどうでしょうか。
スポーツ用品メーカーならともかく、他の企業では、余分な時間と労力を取られるだけ、仕事にはマイナスに
なります。(健康には良さそうですが・・・。)こうしたズレを防ぐのです。
面接を行うのは、部課長またはそれに相当する管理職、メンバーの数が多い場合には、グループ長なり直属の
上司が行います。また管理職の限らず、経験のある先輩社員が後輩社員を面接するケースもあります。
⚪ 個人用シートの項目
一般的な個人用目標設定シートの形式を見てみましょう。
まずトップに担当者の所属・組織・氏名を書き込む欄を置きます。
その下には、部門目標の設定やその達成の際に、常に上位の目標を意識していることが必要だからです。
面接は、個人用目標設定シートの作成時に1回行えばいいのですが、個人目標が複雑だったり、
数が多かったりすると、2回以上必要となることがあります。
また目標達成が始まってから、目標項目が追加されたり、達成方法が変わったりすることもあり、
その内容によっては、中間でもう一度面接した方がいい場合もあります。
そんなケースも想定し、一応チェック欄を3回分設けたりします。
各目標に必要な項目は、部門目標設定シートと同様です。
業務目標と能力開発目標のそれぞれについて、
①目標項目、②達成基準、③達成方法、④期限・期間の4欄を設けます。
なお、業務目標と能力開発目標は、別のシートにしても構いません。
達成基準は「現状>目標とするレベル」という形で書くのが原則です。
たとえば売上を目指す目標項目なら、「現在の月間売上700万円を>900万円にあげる」
というように書きます。
一番下は、本人と上司のコメント欄が来るでしょう。
「がんばります」「徹底します」などと精神論ではなく、
具体的な要望やアドバイスを書くのがポイントです。
⚪ 記入のポイント、再整理
・面接日
面接日を記入し、面接者・非面接者が捺印して確認。
・業務目標
部門目標の内、自分が担当する目標について達成方法・期間などを記入。
・能力開発目標
自己啓発目標ついて達成方法・期間などを記入。
・追加変更項目
目標項目の追加や補足・変更事項を補記。
・本人コメント
目標達成の際に必要な情報提供や支援などの要望を書く。
・上席コメント
目標達成や方向性につき、必要な指示やアドバイス。
⚪ 目標設定シート、技術職事例
↓ それでは実際記入例、IT技術職事例、参考添付します。
https://gyazo.com/da226996626ba9329a25f0b8ce5ead03
⚪ マトメ~~
設定した目標が計画どおり達成できるかどうか、
達成作業を通じて部下が伸びられるかどうかは、
上司の目標管理がうまいかどうかも重要です。
とは言え実践・行動するのは当人、さあ日々ガンバって参りましょう。
↓ 事務職編など、こちらも参照して下さい。
本日もおつきあいありがとうございました。