今年もインフルエンザ、大流行の兆しを見聞きします。 そして決まって
予防接種ワクチンの呼びかけが高まりますが、近年ではその声を疑う声も
強まってます。 そもそもワクチンが完全に羅患を防ぐものではなく、
疾病した際、程度が軽く済むといった程度の認識しかありませんでしたが、
専門家はどう見るのか、少し調べてみました。
Contents
○ ワクチンは効果ない?
ネットではワクチン推奨の声が多数派の様ですが、一方 「ワクチンは効果なし」
とか「副作用が危険」とのコメントも少なくない。
はたして真偽のほどは? 専門家のコメントを拾ってみました。
まずは、
1 日本臨床内科医会インフルエンザ研究班
2001年から15シーズンにおよぶ調査で効果を検証、データから
限定的ながら効いている、としています。 ワクチン接種者と非接種者を
追跡し、インフルエンザと判断された人の割合を比べたとのこと。
弱年 特に免疫の弱い幼児には効果大きいようです。
ただ過去6シーズン統計的に効果の薄い年もあったとのこと。
ワクチンは次のシーズンに流行ると予想されるウィルスに対して準備される
ため、外れると効果が小さいようです。
より医学的に厳密に追うとどうなるか、科学的に信頼度の高い臨床研究を
基に解析した「コクラン共同プロジェクト」というものがあります。
2 コクランレビュー
1人のインフルエンザを防ぐのに、71人がワクチンを打つ必要があると言う。
何だかわかりづらいですが、効果は限定的と結論付けている。
判断に迷うとこですが、こんな例えも参考にされてはどうでしょうか。
3 神戸大学医学部附属病院
ワクチンは、自動車のシートベルトと同じ原理と言います。
すなわち100%回避はできずとも、安全性は高まるというものです。
こうした見地で、ワクチン接種が得策とします・
また接種者が多い地域は、打たない人もインフルエンザにかかりにくいとの
研究もあるようです。 自らよりむしろ皆のためにもワクチンを打つべし、
なんて見方もあるわけですが、打たない選択や自由もあるわけで、ここまで
は酷でしょうね。 あくまで自分や家族の健康を守る、結果 他人の役
にも立つ、これくらいが健全なんでしょうね。
○ 原理的に限界を唱える声も・・・
4 「病気にならない暮らし事典」
ワクチンには効果なしとして、明確に反対を示す見解を打ち出してます。
推進派・反対派いずれも自説に好都合なデータ・論文の引用に偏重しがちと。
確かなエビデンスがない中、効果を信じる者は打ち、メリットを感じない
なら打たない、その程度のワクチンとのこと。
また安全性を問題視します。 多くのワクチン添加の保存料「チメロサール」
が有機水銀の化合物で、微量でも体内蓄積されると、その影響は未解明と
言います。
(自閉症との因果を騒がれた時期もあったようです、証明はないようですが)
現行ワクチンに原理的限界を、指摘する声はこちらです。
5 北里生命科学研究所
風疹や水ぼうそうなど、ウィルスが血液中に侵入するのであれば、
血中抗体を増やして効果が期待できる。
一方でインフルエンザはのど・気管など粘膜感染が通例で、血中侵入は
稀だと言います。 そうなるとワクチン注射で、血中抗体を仕込んでも、
粘膜の抗体までは増やせず、感染の未然防止に至らないとのこと。
現在「スプリット・ワクチン」という、ウィルスをばらしたものを使う
様です。 生ウィルスを弱毒化し、そのまま使う「生ワクチン」、
殺ウィルス使用の「不活化全粒子ワクチン」、に対し発熱など副作用は
少ない様ですが、効果は弱まるとも。
う~~ん 賛否が色々なんですね。 その他、周囲に移さない意味でも
推奨派と、医師の説明を十分に受け、ご自身よく調べて決めるべきとの
中立派と、様々です。 乳幼児の発症防止効果は3~5割とも言います
から、効けばラッキーくらいの捉え方が良いのでしょうかね。
(8~9割は効くんだろうって思い込んでる方、多いみたいです。)
○ インフルエンザ・ワクチンは儲かるもの?
冬は開業医の稼ぎ時、収支をザックリ概算を追ってみます。
接種料金 : 3,000円
仕入れ値 : 1,500円
1日10人に打てば、30,000円、1ヶ月で900,000円、粗利450,000円ですね。
諸経費・人件費も所要ですから、割り引いても、経済事情からもワクチンを
勧める町医者が多いとされる事情もわかる気がします。
ま~諸説あるわけですが、日常の留意(うがい、手洗いの励行)、快眠快食、
心身共に健全に、元気にいきたいものです。
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